「ささ、入った入った」
二人の若い男に促され、小野田優良はトラックのコンテナに足を踏み入れた。
(なんかすごい……)中は素人目に見ても変わった作りをしていた。
天井から釣り下がる照明器具や、床に敷いてある簡易マットはいいとして、目を引いたのは側面の壁だった。
ほぼ一面がガラス張りになっていて、外の風景が丸見えなのである。
…………「すごいでしょ?これ、マジックミラーなんだ。
外からは鏡にしか見えないんだよ」
「そうなんですか……」
優良はマジックミラー越しに外の風景を見やった。
強い日差しの中、遠くに見える浜辺は多くの人で賑わっている。
本当なら今ごろ、真さんと二人で……。
優良は思わずため息をついた。
一泊の予定で海水浴に来たのだが、急に真が体調を崩してしまい、今は旅館でダウンしていた。
「僕のことは気にしないでさ、散歩でもしてきなよ」
という真の気遣いもあり、優良はパーカーを羽織ると、新しいビキニの試着を兼ねて、近くの浜辺を散歩する事にした。
照りつける日差しがジリジリと肌を刺し、灼けた砂浜はビーチサンダルなしではとても歩けそうにない。
しかし、浜に打ち寄せる波の音や、人々の楽しげな歓声を耳にし、優良は心を弾ませた。
そんな折だ。
二人の若い男に声をかけられたのは。
「こんちゃ。
よかったらなんだけどさ、取材に協力してもらえないかな?」
「……取材?」
「水着美人の意識調査。
すごくイケてるよ、そのビキニ」
小麦色の男がニコリと微笑むのをみて、優良は頬を上気させた。
パーカーの隙間から覗く、赤い、セクシーなビキニ。
トップのストラップは肩口で結び、豊満な乳房が美しいフォルムを描いている。
下半身を覆うボトムは、バックスタイルがハーフカットになっていて、みずみずしいヒップが半分ほど露出していた。
「まあ、取材って言っても簡単だし、ね、いいでしょ?」
迷う優良だったが、男たちは執拗に食い下がる。
結局根負けした優良は「……じゃあ、ちょっとだけなら」
と返事をしたのだった。
-2-「やあ、どうもどうも。
カメラを担当している者です。
よろしく」
コンテナの奥から三人目の男が現れた。
声をかけてきた二人とは違い、40絡みの太った男だ。
「じゃあとりあえず、撮影に入るんでパーカーを脱ぎましょうか?」
「……撮影?」
そんな話は聞いていない。
優良は表情を曇らせた。
「ああ、お気を悪くなさらないで。
ただのスチール写真ですから。
気軽にね」
カメラマンの口調は穏やかだったが、頑とした意志があり、なぜか口を挟めない。
「……分かりました。
でも、少しだけですよ」
優良は、勢いに押されて了承した。
「おお」
パーカーを脱いだ途端、男たちの視線が優良の肢体に集中した。
剥き出しになった白い肩、メロンのように豊満なバスト、むっちりと成熟した艶やかなヒップ……。
匂うような優良の色香が、コンテナ内に充満する。
「やあ素晴らしい。
スタイルが抜群だからビキニが映えますね」
「ありがとうございます……」
浜辺では気にならなかったものの、やはり、狭い空間でまじまじ見られると抵抗がある。
そんな優良の戸惑いを余所に、男たちは手馴れた様子で機材の準備に取り掛かった。
「じゃあ、とりあえず一枚」
まばゆい閃光が走った。
天井からもライトをあてられ、優良のセクシーな姿が光の中に浮かび上がる。
「とてもキレイですよ。
美人だし、肌も白くて美しい。
いやいや、まったくうらやましいですな」
「うらやましい?」
「ええ、あなたの恋人がです。
こんなにも素晴らしい女性を自由にできるなんて……。
あ、もうちょっとこちらに目線をください。
そう、いいです。
実にいいです」
カメラマンの熱っぽい口調に、自分が人妻だと言いそびれてしまう。
実際、男の話術は巧みだった。
モデルでもない優良が、つい、その気になってしまうほどだ。
「次は膝をついてください。
ああ、ゆっくりと、そう、いい表情です」
カメラマンの指示通り、優良はゆっくりと膝をつき、上目遣いでレンズを覗いた。
まばゆい閃光がそれに続く。
(なんだろう、この感じ……)背筋に軽い痺れが走り、胸の辺りがざわざわとする。
白い肌が火照り、全身が薄っすらと汗ばんだ。
撮影されているだけなのに、優良は微かな昂ぶりを覚えていたのだ。
「あ、あの……後の方は何を?」
優良が躊躇いがちに口を開いた。
カメラマンの背後で、若い男がビデオカメラを回していたのだ。
「ああ、ちょっとあなたの動きがほしかったんです。
スチール写真だけじゃもったいないですから」
「はあ……」
疑問が残るものの、優良は再び正面を見据えた。
「次は……そうですね、胸の前で両腕を組んでください。
谷間を強調しましょう」
男の指示通り、ビキニに包まれた乳房を両腕ではさんだ。
ボリュームのあるバストがグイッと中央によせられ、谷間の影を濃くする。
「そのまま、そのまま……」
触れんばかりにカメラが近づけられ、汗ばむ乳房を接写していく。
こ、こんな近くで……。
カメラマンの熱気が伝わってくると、優良の首筋がちりちりとした。
「ええと、ちょっとお願いがあるんですが……」
シャッターを押し続けながら、男が口を開く。
「……なんでしょう?」
「あのですね、できたらこれ、解いてもいいですか?」
「え?」
男が優良の肩に手を伸ばした。
その先には、ビキニを支えるヒモの結び目があった「そ、それは……困ります」
さすがに優良は鼻白んだ。
そんな事をされたらビキニが取れてしまう!「ああ、誤解しないでください。
この美しい肩のラインがどうしても撮りたいんです。
ぜひお願いします」
熱っぽく続ける男の前で、今の優良は無力だった。
「……分かりました」
コクリと頷くと同時に、若い男が慣れた手つきで結び目を解いた。
ビキニのヒモがぱらりと落ちる。
抜けるように白い肩口を露わにし、鎖骨のくぼみが妖艶さをかもし出す。
「ああ、すごくセクシーだ」
次々と焚かれる閃光が、優良の肢体を押し包む。
彼女の脳裏には、今の恥ずかしい姿がくっきりと映し出されていた。
恥ずかしくて、どこか、せつなくて……。
頭の芯がジーンと痺れていく。
下腹部が何故かムズムズし、優良は顔を赤らめた。
「――――いいですか?」
「は、はい」
惚けていた優良は、反射的に返事をした。
「それじゃあ取りますよ」
「え?」
次の瞬間、目を見開く。
傍らにいた若い男が、腕と乳房の間にあるビキニをサッと抜き取ってしまったのだ。
「あっ」
優良はとっさに背中を丸めた。
迂闊にも、ビキニを取ることを承諾してしまったのだ。
今、優良の生乳は腕だけで隠されている。
いや、それも完全にではない。
ボリュームたっぷりの乳房なだけに、下乳がどうしてもはみ出てしまう。
「……か、返してください」
「何をおっしゃる。
これからじゃないですか。
さあ、顔をあげてください」
そろそろと顔を上げると、男たちが三人、優良の周りを取り囲んでいた。
男たちの体臭がむっと鼻をつく。
しかし、不快な感じはしない。
むしろ甘い眩暈を覚えたほどだ。
「手のひらでオッパイを隠しましょうか?」
「え?でも……」
いやらしいポーズを思い浮かべ、優良は顔を熱くした。
「そのほうがしっかりと隠れます。
さあ」
「は、はあ……」
そうね。
その方がちゃんと隠れるもの。
優良は自分を納得させると、乳首が露出しないよう注意を払いながら、乳房の上に手のひらを重ねた。
「いい!すごくいいです!」
男は興奮気味に何度もシャッターを切った。
手ブラ状態の優良がフィルムに収められていく。
女盛りの肢体が汗ばみ、妖艶な光沢が全身を覆いはじめる。
「なんか、あついな」
「ああ、ちょっと脱ぐか」
男たちは口々につぶやきながらTシャツを脱いだ。
露わになる逞しい肉体。
一段と強くなる男たちの体臭。
(真さんとは全然ちがう……)優良の脈がトクントクンと早鐘を打つ。
「それじゃ、ちょっとだけ、バストトップの撮影をしましょうか?」
「……バストトップ?」
「ええと、平たく言えば乳首ですね」
優良がビクリと顔をあげた。
「そ、それって、オッパイを全部、見られちゃうってことですか?」
「いやいや。
そんなに深刻にならないでください。
モデルさんはトップくらい普通に出してますよ」
「そ、そんなこと出来ません」
「あー、分かります。
分かります。
最初は恥ずかしいですよね。
ボクもそう思います。
それじゃですね、指でトップを隠すのはどうですか?それで終わりにしますから」
強制はしないものの、男は優良を巧みに誘導する。
「……本当に、それで終わりですね?」
「もちろんです。
さあ、お願いします」
男の口元から白い歯がこぼれ落ちる。
(……これで終わるなら)優良は小さく頷くと、手をゆっくりずらせていった。
-3-「もうちょっと、もうちょっと」
男の指示の元、乳房を覆っていた手の平が五本の指だけになり、やがてその本数が減っていく。
指の数が二本になった時、覆いきれないピンク色の乳輪がチラリと顔を出した。
(ああ、ダメ。
これ以上はダメ……)羞恥のあまり優良は身体を震わせた。
その時だ。
男が優良の手首を掴んだのは。
「力を抜いてください」
「え?」
一瞬の隙をついて、男は優良の両手を左右に割った。
「あっ、だめっ!」
抗うには遅すぎた。
白いゴム鞠のような乳房がぶるんと弾み、男たちの眼前にこぼれ落ちる。
「おお、すげえ」
「めちゃくちゃキレイなオッパイじゃん」
男たちは感嘆の声を上げながら、剥き出しになった乳房を凝視した。
「いやっ、だめっっ」
優良は身をよじってもがいたが、男の力に敵うはずもなく、魅力的な乳房が左右に揺れるだけだった。
「あれ、乳首たってるね」
「そ、そんなわけありませんっ!」
「見てみなよ。
本当だから」
優良は耳まで顔を赤くした。
男の指摘どおり、桜色の乳首が硬く尖っていたからだ。
「オッパイを見られただけで興奮するなんていやらしいんだね」
手首を掴む男が笑みを浮かべる。
それと同時にフラッシュが焚かれ、ビデオが乳首を接写する。
「そ、そんな事ありませんっ!わたし、もう帰ります」
「いいんですか?こんなになってるのに」
「ひゃうっ!」
優良が体を弾ませた。
男の舌先が乳首に触れたのだ。
「だ、だめ、んんっ、ああ……あ」
敏感な部位を弄られて、優良の口から熱い吐息が漏れ始めた。
男の暖かい舌が、乳輪の裾野からゆっくりと螺旋を描く。
それが頂点に達すると、音を立てて吸われた。
「はっ!あっ!」
口の中でコロコロと転がされる優良の乳首。
(へん、変になる……)見ず知らずの男に乳首を蹂躙されているというのに、優良は性的な興奮に包まれていた。
乳首は硬く充血し、男の舌先を強い弾力で跳ね返す。
「おいしいオッパイだ。
たまらないよ」
顔を上げて男がつぶやく。
開放された乳首は唾液まみれになり、ねっとりと妖しい光沢を放っていた。
「そ、そんな、いやらしい……」
「本当の事だからしょうがないじゃん」
優良の肢体を抱きしめながら、耳元で男がささやく。
二人の間で押しつぶされた乳房が、むにゅりと横にはみ出した。
(わたし、おかしくなっちゃう……)若い男の体臭が鼻孔をくすぐり、頭の中が上気する。
「さあ、力を抜いて……」
男が優良に圧し掛かる。
その圧力に屈した優良は、剥き出しの乳房を弾ませながら、簡易マットの上に押し倒された。
「こ、こんな事いけません。
いけない事です」
「彼氏に悪い?」
「彼氏じゃありません。
あの、わたし、夫がいるんです」
その言葉を聞いて、男たちは驚きの表情を浮かべた。
「え、ほんと?てっきり独身かと思ってた」
「ですから、本当に困るんです」
「でも、浮気くらいしたことあるでしょ?」
「わたし、夫としかエッチしたことありません」
「……へえ、それじゃ、まだ旦那以外の男をしらないんだ?」
男たちは生唾を飲み込んで仰向けの優良を見下ろした。
重力に逆らってツンと上をむく美乳。
その先端にあるピンク色の乳首は、唾液にまみれ、挑発的に尖っている。
くびれたウエストと、肉感たっぷりの尻がひどく艶かしい。
顔立ちも美しく、まさに絶品の女だった。
それが人妻だという。
しかも、旦那以外の男を知らないという。
(こりゃあ、掘り出し物だぜ……)目の前に転がる極上の獲物を前にして、男たちは目をギラつかせた。
「で、ですから、もう……うんっっっ!!」
男が再び優良の乳首を口に含んだ。
啄ばまれ、転がされ、甘噛みされ、荒々しく弄られる敏感な蕾。
男の技巧は巧みだった。
未熟な真とは比べ物にならない。
「あっ、あっ、だめえ、舐めちゃだめえっ」
優良は首を振って体を仰け反らせた。
男は乳首を吸いたてながら、乳房を鷲づかみにすると、強弱をつけて揉み始めた。
白い柔肉が男の手の中で変形していく。
「ねえ、セックスしようよ。
旦那以外の男もいいもんだよ」
「そ、そんなこと、だめです。
絶対だめですっ」
「これでも?」
男はより強く乳房を揉んだ。
白い柔肉が指の間からむにゅりとこぼれ、先端の乳首がぎりぎりと搾られる。
「あっ、ううんっっ!!」
優良は弓なりに体をしならせた。
その様を逃すまいと、フラッシュの閃光が次々に放たれた。
(わ、わたし、どうなっちゃうの……)乳房を執拗に愛撫され、優良の瞳がとろんと潤む。
人妻とはいえ、未開発の部分が多い優良だ。
海千山千である男の手管に掛かってはひとたまりもない。
「下のほうはどうなってるかな」
「あっ、だめっ!そこはだめなのっ」
男は無造作に、ビキニボトムの中に手をすべり込ませた。
「なんだ、すげえ濡れてるじゃん」
「いやっ、あっ、あっ」
男の指がいやらしく秘裂をなぞり始めた。
花びらが徐々にほぐされていき、優良の意識が遠のいていく。
「ここ、好きでしょ?」
クリトリスの包皮が剥かれ、中からピンク色の真珠が顔を覗かせた。
「だめっ、そこ、だめえっっ」
「こんなに硬くしといてなに言ってんの?」
「あううんんっっ」
もっとも敏感な女性器官をこねられて、優良は背中を反り返らせた。
男の愛撫はやはり巧みだ。
ぷっくりと充血したクリトリスが優しく形を歪める。
「あうっ!はうんっ!!」
快楽が全身をかけめぐり、優良は全身を突っ張らせた。
「へへ、いい感じじゃん。
指、入れるよ」
男の指が女の入り口を捉えると、ためらう事無くズブズブと沈められた。
「ひうっっ!あっ、やっ、抜いて、抜いてえ……」
「すげえ狭いね。
ちゃんとほぐさないとおれの入らないや」
男はニタニタと笑いながら、指をズボズボと前後させた。
「ん、んんっ、あっ、ああっっ」
男の指がピアニストのように蠢き、容赦なく優良を責め立てる。
おびただしい量の愛液が溢れ出し、ぐちゃぐちゃと音を立てた。
(だめ、わたし、だめになる)意思に反して昂ぶる体。
男はそれを見逃さない。
「とりあえず一回イキなよ」
指が二本に増え、優良の内部をほじくりかえす。
「ああっ、だめえっ、こわい、わたしこわいっっ!」
優良の腰がせり上がり、クイクイと淫らに前後した。
「そらっ!いっちまえ!!」
指がぐちゃりと根元まで差し込まれ、親指がクリトリスを押し潰した。
その瞬間、優良の体が大きくバウンドした。
「ああああっ、だめっ、だめええええっっっ!!」
あごを突き出し、優良は喉を搾るようにして呻いた。
アクメに達した女体は、深い悦に翻弄される。
(こ、こんなの、はじめて……)肢体を痙攣させながら、優良は意識を朦朧とさせるのだった。
-4-(こんな上玉、ここで使うのはもったいねえな)ぐったりと横たわる優良を眼下に、カメラを構える中年男がぼやいた。
『マジックミラー号でイク』男が数年前に企画したアダルトビデオのタイトルであり、いま撮影しているのがまさにそれだ。
この手の企画モノは短命で終わるのが常だが、幸いな事に今だ人気を誇っている。
世の男は、恥らう素人女が股を開くさまに興奮するのだろう。
しかし、である。
目の前に転がる人妻は別格だった。
長い事この商売をやっているが、これほどの女はついぞ拝んだ事はない。
(……まあ、仕方ねえか。
おれも後で楽しめばいいしな)中年男は何度か頷くと、男優である若い男に目で合図をした。
男は得たとばかりにサーフパンツを脱いで全裸になった。
ガチガチに勃起した肉棒が現れる。
逞しい体躯に見合ったそれは、優に20センチを超える巨大さだった。
セックスしか能のない男だが、それだけに素人女などひとたまりもない。
「どれどれ、邪魔なのは脱いじゃおうか」
男はいやらしい笑みを浮かべて、優良のビキニボトムに手を掛けた。
(あ……)布の感触が太ももを通り、足首から抜き取られる。
火照った陰部が外気に触れた。
「さて、人妻の道具を拝見しますか」
このままでは一番恥ずかしい所が見られてしまう。
優良は必死になって抗おうとするが、絶頂を迎えたばかりの体は弛緩していうことを聞かない。
そうこうする内に男の手が膝頭に乗せられた。
「ご開帳といきますか」
優良の美脚がMの字に割られ、秘密の場所が露わになった。
「すっげえ、本当に人妻かよ。
全然使ってねえな、これ」
剥き身にされた優良の性器。
きれいなピンク色をした二枚の肉唇、上部に位置する女の芽は敏感に突起している。
男の言うとおり、人妻の持ち物とは思えない。
優良の性器は可憐なまでに美しい。
しかし、魔指の蹂躙を受けた膣穴は蕩けきり、小さく口を開けていた。
「だ、だめ……見ないで……」
優良が弱々しく口を開いた。
(……たまんねえな)男はじっとりとその様を凝視する。
潤んだ瞳は少女の面影を残し、小さな唇は柔らかそうだ。
しかし、突き出た乳房は自己主張をやめないし、濡れぼそる性器は男根の挿入を待ち焦がれている。
人妻の貞淑な一面と、淫靡な一面。
これらが複雑にせめぎあい、淫らなコントラストを描いていた。
「始めようか、奥さん」
男は青筋ばった肉杭を握りしめ、亀頭を膣口にあてがった。
優良の肉がくちゅりと音を立てた。
彼女の貞操は風前の灯火だ。
男が少し腰を送り出せば、それで終わる。
「お願いします……それだけは……許して……」
最後の一線だけはこえまいと、優良は朦朧とした意識を奮い立たせた。
その行為自体、男の情欲に火をつける。
「旦那とは違う味を教えてやるよ」
男は静かに腰を押し出した。
怒張の圧力に屈し、優良の秘穴が大きく口を広げた。
「あうんっっ」
鎌首がズボリと埋没し、優良は目を見開く。
まとわりつく肉壁の感触を味わいながら、男の腰はゆっくりと沈められていった。
「あっ、あっ……」
5センチ、10センチ、15センチ……。
絶望的な圧迫感とともに、巨大なペニスが優良の肉洞を侵食していく。
「だ、だめえ、これ以上、あっ、くるっ、きちゃうっ」
「そうら、奥までっ!」
男は優良の尻肉を掴むと、残った肉杭をいっきに根元まで叩き込んだ。
「んっ、ん――っっっっ!」
先端が膣奥に達し、肉洞が男性器で満たされる。
一体になった二人の姿を逃すまいと、おびただしいフラッシュが瞬く。
(あっ、私、ああっ、真さん以外の人に……)――こうして優良は、セカンドバージンを散らした。
-5-「おほう、たまんねえぜ」
肉路の貫通を果たした男は、両乳房を揉みしだきながら愉悦に浸った。
優良はたまらない。
巨大な鉄杭に串刺しにされたようなものだ。
「ぬ、抜いて、おねがい、抜いてえ」
男を引き離そうと必死で抗う。
しかし、がっちりと穿たれた肉棒はピクリとも動かない。
「そう邪険にするなよ。
おれたちはもう他人じゃないんだぜ?」
男は身を倒して優良の唇を奪った。
一瞬の間を置いて、男の舌がぬるりと差し込まれる。
「ん、んぐぐ……」
ねちっこいディープキス。
舌と舌が絡み合い、時おり強く吸われた。
しばらくして男の唾液が送り込まれる。
行き場を失ったそれは、自然、嚥下せざるを得ない。
優良のか細い喉がコクコクと上下し、唾液が胃に送り込まれた。
(わ、わたし、もう、だめ)子宮に至るまでの路を男性器で埋め尽くされ、口内を思うがままに蹂躙された。
もう、守る所など残っていない。
あとはただ、男が果てるまで身を委ねるのみだ。
(……真さん、ごめんなさい)意識を白濁させながら、優良は心のなかでつぶやいた。
「かわいいぜ、あんた」
よくやくキスを終えた男は、優良を満足そうに見やった。
「へへ、だんまりかい?まあいいや。
たっぷりかわいがってやるからさ」
男は上体を起こすと、正常位で優良を犯し始めた。
(え、う、うそ、こんな、んっ、真さんと、全然違う)規格外の肉棒に陵辱され、優良は驚愕のあまり目を見開いた。
大きい。
大きすぎる。
真ではとうてい考えられない所まで、男のモノは易々と届いた。
「あっ、く、苦しい……あっ、だめ、抜いてえ……」
子宮をグイグイ圧迫されて、息も絶え絶えに訴える。
しかし、優良とて人妻だ。
未開発な処女ではない。
膣内のヒダは次第に柔軟さを取り戻し、男に形を合わせていく。
「おほう、すげえ締め付けだ」
竿に吸い付く膣壁の感触を味わいながら、男は本格的な抽送を開始する。
「あうんっ!あ、だめっ、あっあっあああっっ」
力任せに打ち込まれる肉棒。
雁首の段差が膣壁を擦りあげ、先端が子宮口をこじ開けようとする。
若さに任せた速射運動の前に、男性経験に乏しい優良はひとたまりもなかった。
(こ、壊れる、こわされちゃうっっ)膣が肉棒で掻きまわされ、子宮口にグサグサと突き刺さる。
未体験の快感が優良を襲った。
こ、こわい。
でも、でも……すごく気持ちがいい……。
官能の波が交互に押し寄せ、優良の理性を削り取る。
後に残るのは、男性器に貫かれ、喜びを感じる女の本能だった。
「あっ、すごいっ、……いいっ、気持ち、いいっっ!!」
ついに優良は、歓喜の声を上げはじめた。
それを聞いた男は口元を歪め、強く腰を送り続けた。
バチーンバチーンと肉と肉がぶつかり合い、性行為の激しさを物語る。
「おらっ、イケ、イっちまえっっ!」
「あっ、くるっ、きちゃうっ」
優良は夢中で啼き叫んだ。
グググと下半身が持ち上がり始める。
「うお、すげえっっ」
突然、肉棒を包む膣肉が収縮を開始した。
路が急に狭くなり、膣奥が小刻みに痙攣し始める。
全身の毛穴が開き、汗がどっと噴き出た。
「あ、クっ、イクっ、イクウゥゥゥゥ」
瞬間、優良は官能的な肢体をガクガクと震わせ、オルガズムを迎えた。
男も最後のピストンに取り掛かる。
「うおおおおおお」
愛液が飛び散るほどの、激しい抽送。
腰と腰がぶつかり合い、千切れんばかりに乳房が揺れる。
(このまま中に出してやろうか……)一瞬邪念が頭を横切るも、これはAVの撮影であり、人妻相手に膣内射精はまずい。
男は最後の一突きを力任せにねじ込むと、ズルリと引き抜き、優良の腹の上で射精を開始した。
「おっ、おうっ、おうっ」
勢いよくほとばしる男の精液。
腹ばかりでなく、優良の乳房や顔に降り注いだ。
(あ、熱い……)セックス後の気怠さが優良を押し包む。
顔を横に向けると、遠くの浜辺が目に映った。
打ち寄せる波、走り回る子供達……。
隔たれた空間のなか、優良はゆっくりと目を閉じた。
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